住宅取得を計画中と実際に購入した人たちの金利タイプの違いとは?

渋谷オフィス
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2022年年末に大手金融機関が公表した2023年1月から住宅ローン固定金利の金利引上げ報道。

引上げ幅はいずれの10年固定の2022年12月の基準から0.18~0.3%アップ。

2011年~2013年頃の金利に戻ったことになります。

来年こそは家を買いたいと意気込んでいた方の出鼻をくじくような報道でした。

今後も金利の上昇が続く不安が募り、少しでも早く購入すべきと思った方もいたのではないでしょうか。

金利の引上げは選択固定金利の引上げられます。

現在、全期間固定金利、変動金利で利用している方に影響はありません。

適用は来年1月契約からになります。

ますます、買い急ぐ必要があるように思いますよね。

 

話は変わりますが、住宅支援機構が毎年、上半期、下半期にこれから住宅を購入する方(ローン利用予定者)と、その年に住宅を購入した方(ローン利用者)にアンケートを行っていることを知っていますか。(公開されています)

そのデータからちょっと面白い結果を見つけたので紹介します。

買い時の話と関係します。

2022年4月調査(住宅金融支援機構データより編集)

この調査は、購入を検討中の方に質問した調査結果です。

ここ2年ほど、住宅取得のチャンスだと思う方が増えていることがわかります。

皆さん、金利の引上げの不安がありながらもまだ、金利は上がらないと考え、チャンスととらえていることがわかります。

次に住宅ローンを組む時の金利タイプについて次のような質問をしています。

変動金利タイプが2年前から徐々に増加稽古にあることがわかりますが、固定選択タイプ、全期間固定タイプを希望する方もそれなりの割合がいることがわかります。

次に同年(調査時期が数カ月ずれるため、横軸が異なります)実際に利用した人たちの選択した金利タイプは次のようになります。

圧倒的に変動金利タイプで契約した方が多いことがわかります。

計画中は変動金利の返済リスクが気になり、リスク回避の意識が強く、固定金利タイプを希望していた方が実際にローンを契約する時に支払利息の違いに気づき、リスクを取る価値があることがわかり変動金利タイプで契約したと考えています。

この傾向は増加しています。

今回の固定金利の引上げは、ますますこの傾向を推し進める結果になることは明白です。

金融機関はこの結果を当然知っているわけで、固定金利を上げると購入を急ぐ契約者が多数いることを見込んで動いている可能性も大きいのではないでしょうか。

誰だって固定と変動の支払総額を比較すれば、リスクを覚悟で変動金利タイプを選ぶことがはっきりわかりました。

計画中の皆さんも変動金利を一度検討しては如何でしょうか。

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